何、この数字!

 昔はコーヒーのブランドなんてありませんでしたから、あの広いブラジルで生産された豆は全て「ブラジル(サントス)」、エチオピアとイエメンなら「モカ」、タンザニアなら「キリマンジャロ」などとその国の名か出荷港などで一括して表記されておりました。そのせいか「コロンビアならもっと〇〇な味がするはず...」と得意げに決めつけて知ったかぶりをするのは大抵ジジババだと相場が決まっております。しかし、今の時代は何でも科学的に裏付けをとって消費者の好みに合うものを提供しないと置いて行かれる時代なので、いつまでも昔のままのコーヒーで立ち止まってしまうと世界から相手にされなくなってしまうのです。エチオピアもケニアもコスタリカも実は今、世界から注目を集めるようなコーヒーの研究所があります。かつてはティピカやブルボンなどといった伝統品種を栽培していた産地でもこれらの研究所で開発された新品種が植えられるようになりました。その結果聞いたことのないような品種が闊歩してそれが世界に評価され始めております。その中でいちばん有名なのはケニアでしょうか。スコットラボラトリー(Scott Agricultural Laboratories)という研究所で開発され、その頭文字を品種名としたSL28やSL34などはかなりの人気品種となりました。74165や74112というイミフな数字を見て「あっ、これエチオピア・モカだ!」と気付く方は相当なコーヒー通と言えるでしょうけど、この耐CDBセレクションと呼ばれる品種もジンマにあるコーヒー研究所で作られたもので、同国の「カップ・オブ・エクセレンス」では受賞品のほとんどがこれらに独占されました。名前は同じでも実は昔飲んだコーヒーと今のものとは品種も味も「似て非なるモノ」ですので、「モカというコーヒーは...」と決めつけることがいかに無意味かお分かりになることと思います。ただ、産地を一括りで論ずることは無意味だと申しましたが、この品種に関してはそれぞれの種が持つ特性というのは変わりませんので、「さすがにSL28だけあって酸が華やかだな」とか「耐CDBセレクションだけに甘みが強いな」とか、そんな決めつけはしてもいいのかなと思いますけど。時代の激変で老舗の伝統が通用しなくなった商売と同じで、コーヒーの世界でもワタシみたいに新しいものを常に追いかけるミーハー人生がそれはそれで却って意味を為すと勝手に理解しております。総論から各論に変わってコーヒーの深みも広がっているのは個人的には興味をそそられますねえ。

Abadeen

 今ではあまり想像がつかないことかなと思うのですが、昔バブルの頃には買い物をするだけのために海外旅行をする人がたくさんみえました。電化製品以外のちょっとしたものを買うなら韓国や香港へ行って買う方が旅費を差し引いても安上がりだったのです。特に香港は「買い物天国」と言われブランド・バッグや腕時計などを買い漁ることが当たり前のように行われました。ちょうど今、日本人がインバウンド需要に期待するのと同じで、当時は急激な円高でこっちが買い物のために出向くとあちらは大歓迎というワケです。そういう事情もあって、基本的にほとんど同じ国に旅行する習慣のなかったワタシでさえ香港へは複数回お邪魔しております。そんな中で必ず食事に立ち寄る場所が「アバディーンの水上レストラン」という観光名所でして、大きなケバケバしい丸ごと中華レストランと言う趣の船でありました。恐らく香港を訪れたことのある方なら一度はいらっしゃったことがあるはずの定番観光ルートの1つであります。もともと中華料理は大好物なので、提供される料理や点心のどれも美味しくいただきましたが、なぜかワタシだけ鱶鰭スープの中に大きめのハエが入っていて、あれにはさすがに閉口しましたし、忘れられない旅の思い出になりましたねえ。店員さんに苦情を入れて直ぐに取り替えていただきましたけどその顔つきは「ハエくらいで騒ぐなよ」と言わずもがなでした。同行した皆が「アンタ運が悪いね、当たっちゃったのね...」という目で眺めてくれましたけど、でもワタシに言わせれば「料理を運ぶ途中で混入したとは限らないよ、一緒にハエも煮込んでたとしたらしっかりエキスが出てるでしょうに...」ということになります、ハエくらい中国人は気にしませんから。でも、あの水上レストランが曳航途中に沈没したとネットニュースで知って何だか寂しい思いになりました。ビクトリア・ピークも九龍城もかつての名所はもうすっかりなくなっちゃったのですから、中国管理の香港なんてもう日本人の行くような場所じゃないんでしょうねえ。それにしても昔海外で「三顧の礼」で迎えられた日本人が、今や中国・ベトナム・タイ・韓国などアジアからの観光客を同様に三顧の礼でお出迎えしてインバウンドに望みを託すなんて世の中変わりました。寂しく哀れな変わり身でございます。

心霊スポット?

 こういうご時世なので最近ずっと買い物以外にどこかへ出かけることもなくなってしまいましたし、もうそろそろ骨休みをしたいなと近場の保養地を探っておりましたら、どこも昔の面影がなく驚くばかりです。かつて天皇陛下も宿泊された日本三大名泉の1つとされる地元の温泉が廃墟となって心霊スポットとなってる...?周辺にいくつもあった大きなホテル・旅館が悉く廃業して今や2つ3つ残るのみなのだとか...。それじゃあ北部の有名温泉はと思って調べてみるとこちらもあまり変わらない状況みたいで、もう県内で温泉宿なんて望むべくもないようです。昔、栃木の友人から「こっちへ来るなら那須塩原や鬼怒川あたりへいくらでも宿を取ってやるから...」とよく言われたものですが、あっちはもっと酷いことになっている感じで、どこへ行こうと同様なんでしょうかねえ。そう言えば最近どんどん日本が壊死していて、ちょっと前までは田舎に行くと過疎化で空き家が目立っておりましたが、近頃はかなりの街中でも明らかに人が住んでいないと思われる住宅が増えて来ました。失われた10年が20年になり30年になり、ずっと無為無策でこの先50年、100年と続くんじゃないでしょうか。秋口から狂乱物価と言えるほどの値上がりラッシュが危惧されますので欧米の多くの国みたいに消費税を廃止するか税率を下げるのが「筋」だと思うのですが日本は絶対にそれをやりません。物価が高騰すれば黙っていても税収が増えるので手を付けたくないのです。これだけ円安が進んで壊死が増えて来ると外資の餌場みたいなもので、どんどん日本が格安に切り売りされてしまいます。ウチの近くのお宅がえらく派手に改装していると思ったらどうやら中国人の方が買われたようです。このまま行くとロシア・中国に攻められる前に自壊するんじゃないでしょうか、それくらい危機的に思えますけど...。まあ少なくとも温泉に入ってのんびり寛ぐような立場にないことだけは確かなようです。や~めた!

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