黄金比率

 三重珈琲では焙煎豆の販売は原則として1袋200gと決めているのですが、時々どうしても100gで売ってくれとか勝手に販売単位を150gにしてしまう方とかがあります。できるだけお客様のご要望にはお応えしたいので可能な場合は敢えてそれに応じさせていただくようにはしております。しかし、最近「ブラジルを50gとモカを50g、それにキリマンジャロを70g下さい」というような無理難題を主張して譲らない方がございます。どうしてだろうと不思議に思っておりましたら、お客様の中にこの割合でブレンドするのが黄金比率で間違いなく美味しいからそうすべきだとお友達に吹聴してみえる方がみえるのだそうです。そう言えばこの方はいつも200gではない端数でご注文なさいます。それはご本人が自信を持って考え出した黄金比率にするためのものなので説得してみたところで頑として受付られることはありません。ただ、皆さんご存じのようにコーヒーと言うのは確かに同じ品種であれば国による味の傾向みたいなものはございますが、栽培地域の気候・風土や栽培品種によってはまるっきり180度相反する風味になってしまうことも往々にしてありますから、ブラジル・モカ・キリマンを一定比率で混ぜたところで黄金比率になるとは限らないワケでして「何か違うんでないかい...」と言いたくなります。でもご本人はよほどそれに自信があってお友達に勧めていらっしゃるみたいなので、いつも黙ってそのご高説を拝聴するしかないことになります。相手はお客様ですからなかなか「それ違うし...」とは言えないのが辛いところですね。話は変わりますがそう言えば昔、ワタシは映画やドラマで江戸大火の火消しが法被姿で幟を抱えてまるで火事を煽っているかのように踊る光景を見て、「そんなことしているヒマがあったら、どうして柄杓の1つでも持ってきて火を消さないのだろうか」と不思議に思っておりました。しかし、あれには実は意味があって当時の火消しというのは現在のように水をかけて消すのではなく、次に燃え移りそうな建物を取り壊して延焼を防ぐ方法を取っていたので、屋根の上から地上で建物の解体作業をしている連中を鼓舞するためにやる十分理由のある行動なのです。屋根の上でアホみたいに踊り狂う方法が考え出されたのは一説では享保の改革の折りで、その指導者は大岡越前守という有名な偉い方だったそうですから、何も知らないくせに文句言うなよと言うことになります。とすればコーヒーの黄金比率だって、部外者には分からないそれなりの裏付けがあるのかも知れませんから一概におかしいと決めつけることもかなわないですよねえ。でも何か腑に落ちない...、そう思いませんか?

昨日は休日でありましたが

 昨日は懸案のディスプレイ台を完成させました。日本の会社が販売している商品なのですがメイド・イン・チャイナを地で行くような粗悪品で、説明書通りに組み立てしておりますとどうやってもボルトが締まらない...。隅っこの注記には「この部分はうまく締め付けできないことがあります。その場合は前のネジを少し緩めてやり直して下さい」と書いてありました。それが分かっているんだったらもっとフツウに締め付けできるように改良して下さいよと言いたくなります。何しろ組み立て完了後に余ったボルトが数十本あり「どのボルトが合うかTVの取扱説明書を参考に合うものをお選び下さい」などとまるでバイキング方式の過剰供給で結局最後は全て無駄になるのです。一応完成させたものの信頼感ゼロの商品でした。最初から「中国製」と謳ってあれば買わないのですが、こういう商品をわざと仕入れて売る会社が最近は結構あるようで、販売会社が日本でもお値段の手頃さに惹かれて購入するとこうなるのであります。ともあれ応接間のTVがこれで少し見栄えするようにはなりました。それから家主と同じで劣化の著しい我が家の雨漏り補修のため玄関の屋根のコーキングをしたり休日というのはこうして意味も無く雑用で過ぎてしまうもののようです。
 それから先日来話題にしておりますコロンビアCOEですが買えなかったかもと諦め半分でおりましたら受賞29ロットの中の第18位のものを確保していると商社から連絡がありました。お値段も受賞品の中では最安でスコアも88.31点の上物であります。実はオークション開催前からこのロットが気になっておりまして、まさか当店に回って来るとは驚きであります。なぜ気になっていたかと申しますと29ロットの受賞品がどれもおおよそ400kg前後なのにこれだけ3~4倍もの数量で出品されていたからです。ただでさえ高価なCOE豆を一体どこがこんな大量に落札するのかなと興味がありました。ところが蓋を開けてみたら出入りの商社さんで、しかも数量が多すぎるためにあまりどのバイヤーも応札せず結果的にお値打ち落札となってしまったようであります。それでも一般スペシャルティの倍以上のお値段なので出品者にしてみてもまとめて販路が確保できたことになり御の字でありましょう。ウィラ地区のカトゥラ・ブルボン種でウオッシュドだそうです。お盆過ぎくらいの入荷になるのでしょうか...。

コロンビア?がっかりだよ!

 オワタ、やっぱり....。去年後半から品評会のお値打ち受賞ロットが目白押しで錯覚に陥っておりましたがCOEはCOEでこんな風になるものなのですねえ。今年のコロンビアは想定以上の価格高騰で、いつも数点は落札している日本の商社もほとんど手が出せない状況でちょっと羽振りの良いどこかの大きなお店が大枚はたいて数点を落札していったのみでした。貧富の差が拡大しておりますのでお金を持っている者はいくら高くなっても買いますがそうでない者には手出しのしようがないという流れが加速しているようです。だんだんと庶民がCOEの受賞コーヒーを口に出来る時代ではなくなってしまうのでしょうか。来月からエルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、ホンジュラス、グアテマラと人気の中米各国COEが立て続けに開催されますが、恐らく皆同じ流れになりそうです。そう考えると昨年のブラジルCOEの価格なんか奇跡に近いですよねえ、だから飲める時に飲めと再三申し上げている通りであります。Presidential Awardsどころか一般のなあんちゃって受賞品ですらだんだんと庶民の手からすり抜けようとしているのが今のコーヒー環境なのだと感じます。社内で擦った揉んだの末にゲイシャの受賞ロットを落札しようと奮闘いただいた某商社さんは結局全く落札に加わることができませんでした。もう1つの商社さんもネット通販用に回すロットさえ確保できたかどうか怪しいところであります。現在、三重珈琲さんではタイミングが良ければCOEのPresidential Awards受賞コーヒーが1杯380円でお飲みいただけますが、これはもう「論外」でして、隣のお姉さんが急に色気づいてスカウトの目に留まり大スターへの階段を昇り始めたようなものです。COE?そんなもの買えるか!あれは上流階級御用達のコーヒーだぞ...とそう言わんばかりのCOEコンテストでした。大都会の超一流コーヒー専門店でなければ極上コーヒーは飲めない時代がすぐそばまでやって来ているかのようであります。
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