いきなりやらかしてしまいました

 開放的にみえて案外そうではないとよく言われたのがかつての全米ヒットチャートで、実績もなくいきなりチャートを独占したのはかのビートルズくらいで、大抵はブレイクする2~3年前にそれなりのヒットがあり、それを下地にして大ヒットが生まれるというのが「お決まり」でした。それくらいいきなり何かをやらかすというのは難しいことなのです。昨日ご案内しましたコロンビアのCOE優勝ロットというのは、そのビートルズの時みたいに、何と「カップ・オブ・エクセレンス」へ初挑戦で入賞どころかてっぺんまで上り詰めちゃったという変わり種なのだそうです。しかもこの方、ずっと農園を経営していたワケでもなくどこかの農園で従業員として下働きしながらコーヒーを学び、独立して農園を持った末の快挙なのです。まさに「いきなり」やらかしてしまったことになります。同業者からしてみればつい先日までどこかの農園の従業員だったヤツが並み居るベテラン老舗農園を押しのけて優勝をかっさらってしまったのですからまさにシンデレラ・ストーリーということになります。でもやられた側からしますとすぐには状況が飲み込めず混乱してしまうでしょうねえ。満を持して今年こそと狙った品評会がいざ蓋を開けてみたら鳶に油揚で足下をすくわれたワケですから。昔、外人横綱で平幕の小さい力士に「けたぐり」という技(立つと同時に相手の足を蹴り払う技)でひっくり返されて、「いきなりだもの、酷い...」と言った人がいましたが恐らくそんな心境になってしまったはずです。栽培農園の標高が1,900~2,200mというお山のてっぺんにあるそうで、そのため寒暖差でキリリと引き締まった固い豆のはずですし産地も「ナリーニョ」という近年人気の場所にありデータを閲覧しただけでパブロフの犬みたいになっちゃいますね。カップ評価を見ますとストロベリー、オレンジ、アップル、グリーン・グレープ、レモンなど柑橘系果物の名称がオンパレードで記載されております。品評会の審査員たちから「お前ホントにコーヒーか?」という内容の特別な評価をいただいた傑作でありますから、ある意味お値段が高いのは致し方ないところでありましょう。たかがコロンビア・ナリーニョ地区のウオッシュドでありますが、2017年のコロンビアとしてはこれ以上ない頂点のコーヒーでございます。ちょっと従来のセオリーに当てはまらないような変わり種というのは見ていて思わずほくそ笑んでしまうような痛快さがあります。「こやつ、やりおるなあ...」というところでしょうか。

ちょっと待たれい!

 女子団体パシュートの誰かさんみたいに「待って、待って...」と心の中で叫んでいるのですが、次から次へと新しい豆が商社からやってまいります。買いたくないのに買わなきゃお店の営業が成り立たないので泣く泣くの仕入であります。まずは本日入荷するのはジャマイカ ブルーマウンテンNo.1でございます。輸入商社の話ではブルーマウンテンについては「No.1」グレードであれば銘柄による差異はほとんどないので、「クライスデール」や「ウォーレンフォード」とわざわざ指定して割高なものを買うよりジャマイカ政府の管轄する倉庫からグレード指定をするだけで買い付けする方が有利との判断からあえて銘柄指定は行っていないんだそうで、届いてみないと分からないようです。ただ、現地倉庫内にあるものを順番に出荷しますのでここのところずっと「ウォーレンフォード」だったから今回もそうだろうという予測はできるようで、ご手配いただいた商品は「確約はできませんがこのタイミングなら恐らくクライスデールでしょう」とのことでした。明日はブラジルの「トミオフクダ・ブルボン」、来週早々に「さくらブルボン」が入って来るみたいな状況であります。懸案の1つでもあるコロンビア「カップ・オブ・エクセレンス」優勝ロットの「ミラドール・エル・ナランホ」の方は3月1日着でお届けいただくつもりをしております。いつもダテーラ・リロイの話題ばかりでこのコロンビアCOEについては未だあまり触れておりませんが、ようやく昨日商社から詳細データが届きましたので明日あたりのブログにてご案内申し上げます。現在コーヒーの世界を席巻しているあのパナマ・エスメラルダのゲイシャ・オークション・ロット「エスメラルダ・スペシャル」でさえ、広い農園の中から特に出来の良いゲイシャをピックアップしてオークションにかけるワケですが、その目安としているスコアが90点以上ということで、そこまで納得・満足の行くコーヒーは全体の1割くらいしかないと申します。COE優勝でスコアが91.28点という今回のコロンビアは間違いなく至高のロットでありますからどうぞ味わってみていただきたいと思っております。気になるお値段の方はこれだけの「名品」なのでエスメラルダ・スペシャル並のお高いものになりますが、それでもコピルアックよりは安いですし、もちろん100g売りも考えております。こういうお高い商品はたとえ100gでも話のタネに飲んでみるのがマニアの流儀でございます。従来の伝統的な製法で頂点を極めたコロンビアと斬新な前衛的製法でコーヒーの枠を超えた新潮流を狙うダテーラ・リロイと、他では味わえない贅沢なひとときを自宅でこっそり味わうのがトレンディと言うものなんですって...、そだね~!

ダテーラ農園がLinkを貼るようです

 何とかの1つ覚えみたいにまた同じような話になりますが、間もなく懸案のあの幻のコーヒー・リロイが今年もやってまいります。今年は例年と違ってセミ・カーボニック・ファーメンテーションというフランス・ボジョレーのワイン精製技法を使って作った極上品ですのでワタシも早くから到着を待ちわびております。今年は落札数量が昨年より1箱多いこともあり、リピーターさんには数量的に多少ゆとりを持って販売できると安心しておりました。ところが昨日になって仲介商社から連絡が入り、ダテーラ農園の側でこのオークション・ロットがどこで入手できるのか落札店のHPアドレスと共にGoogleMapを使った世界地図で世界中どこからでも分かるようにしたいのでお店の同意確認を取ってくれと言われたのだそうです。もちろん当店としては何ら支障はありませんが、でもそうなるとたった3ケースしかないオークション・ロットだけではリピーター様にまで行き届かなくなる怖れもあり、急に心配になってまいりました。オークションに出品されたリロイはおよそ20箱程度あったのですが、それぞれ3箱程度ずつに分けて8ロットくらいになっておりました。そのうち日本へやって来るのは2ロット(共に3箱)だけで当店落札の「セミ・カーボニック・ファーメンテーション」ともう1店どこか別のお店が落札した「セミ・カーボニック・マセレーション」で両方合わせても6箱しかありません。たったそれだけをワールドワイドに告知して売ることになれば下手すりゃまた「瞬殺」になってしまいます。規模の大きな有名店と違い当店みたいなちっぽけなゴミ店じゃネット経由でドットコムというパターンには対応しきれないだろうと言うのが偽らざるところであります。珍しい旨いコーヒーをお店を支持してくださる常連のお客様と共に片っ端から飲んでやろうと言うのが三重珈琲スタイルなので、束になってかかってこられますとコッソリ裏口から逃げるしか能の無いお店なのであります。それでもまあ、どこのどなた様か存じ上げない海の向こうの外人さんまでもがダテーラ農園のHP(FBかな)を閲覧したついでにLink先の日本国・亀山市というド田舎にある「ゴミ」を見つけて興味を抱いていただけるとしたら、それはそれでオモローでありますが...。どうなることやら心配ではありますが、やっぱこの場合もいつものケセラセラで開き直るしかないのでありましょうか...。長くお店をやっておりますといろんなことがあるものですね。

PS.
 もう1つ、昨年のコロンビア「カップ・オブ・エクセレンス」で第1位となったオークション落札品の方も一足お先にもう日本へ入港してきたとの連絡が別の商社から届いております。来週通関手続きに入りますから今月末に届くような気配です。ただ、こっちにはこっちの都合(特に資金の都合)もありますので3月早々に届けてもらおうかなと思っております。さくらブルボンも来ちゃったようです。えらいこっちゃです、首回りませんぞな...!今日22日はお店やってませんから、首コルセットでも巻いてゆっくり考えますか...。
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