納品間違い?

 コーヒーと言うのは畑で採れたコーヒーの実の果肉を剥いで乾かして麻袋に詰めて出荷するものなのでその精製の仕方によってはかなり外観にばらつきがあるものです。同じ麻袋の中にあるものでさえ時として表情が大きく異なる時もあるのです。昨日、大手商社の代理店さんからスポットで小分けしていただいたコスタリカが届いたのですが、ハニー製法だと聞いていたのに豆面が全くのウオッシュドのようで綺麗に揃っていて数日前にいただいたものと似ても似つかないものでした。いくら何でも違い過ぎるのでもしかして納品間違いではないかと確認を入れましたら「他の豆と別保管してある1個の麻袋を自分で小分けして送ったものなので間違うはずがない」とのご返事をいただきました。そこで別の袋も確認しましたらそちらはいかにもハニー製法という感じの茶色い渋皮が付着したナチュラルっぽい不均一な表情をしておりましたので、これはいくら言葉で説明しても埒が明かないだろうと写真添付して送信してやっとご理解いただいたようです。大きな農園のあちこちからいろいろな人が採取してきた実をそれぞれに精製して袋詰めすれば、時として全く表情の異なる豆が混在しても特段不思議ではないのですが、今回はあまりに見た目が違い過ぎて困惑致しました。まあ、これがコーヒーというものなのでしょうけれど。ですからよくワタシが申しておりますようにコーヒーの味の評価も同様でホントに正確に85点とか90点とか付けるのであればいちいち全部飲んで確かめるしかないワケで「はい、このグループは85点!」と一部をカッピングして格付けしてもどこかでババを引くことはあり得ることになります。これだけAIが大きな顔をしてしゃしゃり出て来ているのだから、前にも書きましたようにコーヒー版の糖度測定器みたいなマシンがいよいよ必要になって来たと言えるのではないでしょうかねえ...。

2018コロンビアCOEでした

 夕べ深夜にコロンビアの「カップ・オブ・エクセレンス」オークションがありました。今年のコロンビアCOEはコスタリカと同じように上位にゲイシャが並び、しかも第1位の鑑定スコアが91点を超えております。90点超えのものも第9位までずらっと並んでおり、いくら春先のオークション銀座から外れているとは言え大注目されること必定で間違っても安く買えるはずがないなと思って成り行きを注視しておりました。商社担当の話では事前に届いたサンプルがどれもクオリティ抜群で、ここ数年のコロンビアでは出色の出来みたいであります。起きがけにPCを起動して結果を覗いてみましたところ、予想通りいつも掘り出し物を拾って来る某商社が高値のため蜷局を巻いて退散したようで落札できておりませんでした。しかし、それを見越して事前に別商社へ予約を入れておりましたから、三重珈琲はどれかは買えたと思われます。この商社は第8位、第9位を落札しているので、もしかしたら今回もスコア90点超えのものが買えるかもしれないですね。今年のコロンビアは確かに高値ではあるのですが、それでも想定を超えるような高値ではなく、案外万遍なく入札が入っている感じで、底辺のロットがその関係で価格底上げみたいな雰囲気になりました。従って安いフチ子さんクラスを狙う商社にはきつかったみたいであります。次のペルーはごく普通の出来映えで上位のゲイシャを逃すとみんなそれなりのようですから当店は事前予約なしでフチ子狙いと行きましょうか...。
 連日何度も書いておりますがメキシコCOE優勝ロットのペーニャ・ブランカは飲めば飲むほど評価が難しいコーヒーのようで、ちょっと今までのCOE受賞ロットとは違いますねえ。確かに美味しいですし誰も後ろ向きの評価はしないのですが「あっ、これ美味しい!」という感じより「なるほど旨い...」という雰囲気です。やや浅めの煎りかたと普通煎りと試してみましたが、これはむしろ少し深めに煎る方が個性を引き出せそうな気がして、今日はお店に行ったらやや深メキシコを試してみようかと考えております。でも考えてみたら我々業者はお店にある程度の在庫があるのでいろいろ試せますが個人で1kg程度の生豆を買って焙煎するとなると下手すりゃ試している間に無くなってしまいます。単純にどんな煎り方をしてもそれなりにインパクトのあるゲイシャやパカマラというのはそういう意味で分かりやすいですし、生産者の多くがこぞってそちらを作りたがる理由も分かる気が致します。今月、次はペルーとブラジル・パルプドナチュラル(ハニー)でございます。

PS.
 先ほど商社担当からメールが入りました。コロンビアCOEは第9位を確保いただいたようです。上位9ロットがスコア90点超えの'Presidential Award'でしたからギリギリ滑り込みセーフでこれをゲットできたみたいです。価格もかなりリーズナブルですのでルワンダ、ブルンジに続いて「超お買い得」となります。入荷は3~4月くらいでしょうか...。

カラスが犯人

 ネット動画でよくカラスが屋根の傾斜を利用して板切れに乗っかってスキーまがいのお遊びをしている映像を見かけます。偶然スキーみたいになったのかと思いきや、何度も板切れを咥えて上から滑り降りているので間違いなく意図してやっているようです。たかが鳥、たかが動物とは言えアタマの良い生き物は結構いるものであります。カラスはスズメと違ってスキップしますからね、確かウチの子は最初できなかったですもん。いつだったか知人の自動車が飛び石でフロントガラスにヒビが入ったと言うので、その現場を通ってみましたらちゃんと舗装された石ころなど転がっていそうにない道路で、「どこから石が跳ねたんだろう」と思ってよくよく上を眺めてみましたら電線にカラスが幾羽かとまっており、そのカラスたちの下方にだけ石ころがいくつも落ちておりました。もしやこれが犯人?単細胞の下手な人間よりカラスごときの方がよっぽど悪知恵が働くものだとその時痛感したのを覚えております。恐らく間違いなく車のフロントガラスを割ったのはハシブト・ガラス(?)...なあんちゃって、これで言葉の辻褄も合うと言うものです。最近、三重珈琲さんもショッピングセンターから撤退せざるを得なくなってお気の毒ですねえと仰る方が時々おみえになりますが、だいたい大地震など大きな災害の起きる直前にはアタマの良い賢いネズミほどいち早く逃げ出すものです。だから三重珈琲もたぶん同じことなのだと当人としましてはまるで気にしておりません。たかがカラスやネズミでも人間以上に賢い部分はちゃんと持ち合わせているのです。たかが三重珈琲...、でもまるっきりの向こう見ずなアホだと侮るなかれです。何度も申しておりますがワタシ的には今回の移転劇は塞翁が馬でしかないので、冷静に流れを読んで行動しなければと考えております。

 それからメキシコ#1を試飲しましたですよ。先ほども大手商社の社員さんからコロンビアCOEの予約電話をいただいた際にお話しておりましたが、スコア90超えのコーヒーにしては一見大人しくてゲイシャのような強烈なインパクトがありません。しかし鑑定士たちがこぞって高得点を付けるだけあってあとからじんわり来るような味の深みがあるみたいで、ひと言で言えばスルメのようなヤツです。じっくり囓っているうちに味が出て来る地味な優勝ロットです。ワタシの粗末な舌では数回以上は試飲してみないとホントの良さが判別できないのかも知れません。単純そうで奥深いものがこの世界にはあるって言うことなのでしょうねえ...。
ギャラリー
  • 打てば響く?
  • 流れの最先端に乗っかる
  • またコピです
  • ルワンダ開催?
  • 待ち人来たらず?
  • 楽ではない、天に任せて...
  • お預け、伏せ!
  • 鑑定資格
  • あずかり知らぬ出来事?